全体研修レポート|感染症・食中毒のまん延防止について
先日、全体研修にて「感染症および食中毒のまん延防止」をテーマに研修を実施しました。訪問介護の現場で実践できる感染対策や食中毒予防について、具体例を交えながら理解を深めました。
テーマ:感染症および食中毒のまん延防止について
1. 感染症対策
- 感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入・増殖し、発熱・咳・下痢などを引き起こす病気である。
- 主な感染経路は以下の5つ。
- 空気感染
- 接触感染
- 飛沫感染
- 経口感染
- 血液・体液感染
2. 標準予防策(スタンダードプリコーション)
- すべての利用者を感染の可能性があると考えて対応する。
- 手指衛生を徹底する。
- 必要に応じてマスク・手袋・ガウン・フェイスシールドなどの個人防護具(PPE)を正しく着脱する。
- ガウンテクニックや消毒方法は9月の研修で実技を実施予定です。
3. 訪問介護での感染症対応
訪問介護では利用者宅の環境が異なるため、一人で適切な判断が必要となる。
- 発熱者を発見した場合は速やかに事業所へ連絡し指示を仰ぐ。
- 嘔吐物処理時は、マスク 、手袋、使い捨てエプロンを着用し、飛散させないよう慎重に処理する。
- 自身が体調不良の場合は無理に出勤せず、事業所へ報告する。
食中毒予防
1. 調理後の食品管理
- 調理した食品はできるだけ早く冷蔵保存する。
- 目安は調理後2時間以内、夏場(30℃以上)は1時間以内が望ましい。
- 粗熱が取れたら、小分けにして冷蔵庫へ入れる。
2. 高齢者宅での注意点
- 食品を長時間常温保存する傾向があるため、食中毒の危険性を説明しながら冷蔵保存を勧める。
- 当日中に食べきれる量を調理し、作り置きは速やかに冷蔵する。
- 再加熱する際は中心部まで十分加熱する。
3. 冷蔵庫の管理
- 冷蔵室は7割程度の収納が理想。
- 熱い食品を大量に入れない。
- ドアの開閉時間を短くする。
- 冷蔵室は2~5℃程度を維持することが望ましい。
4. 食器用スポンジの管理
- 交換目安は2~4週間。
- 黒ずみ・ぬめり・臭い・破損があれば早めに交換。
- 使用後はよく洗い、水切り・乾燥・除菌を行う。
5. 食品保存のポイント
- ハム・カニカマは開封後できるだけ早く食べ切る。食べきれない場合は冷凍保存。異臭やぬめり、 変色、袋の膨張 などがあれば破棄する。
- 野菜室の野菜が傷むと、カビや細菌などの食中毒 菌が発生するため、食べきれない野菜も早めに冷凍。
- 豆腐は残った場合、水道水をタッパーに入れて保存。2〜3日で食べきるようにする。
6. 食中毒予防の3原則
- 菌をつけない
- 菌を増やさない
- 菌をやっつける
研修後の意見交換
研修後は会議形式で、利用者宅で実際に起きている事例について情報共有が行われました。
主な内容は、
- 食品を常温保存したがる利用者への対応
- 傷んだ果物や食品を捨てたがらない利用者への対応
- 買い物バッグとデイサービスバッグを分ける工夫
- 冷蔵庫内の整理や食品管理の支援方法
- 利用者本人の意思を尊重しつつ、安全性を確保するための支援方法
など、現場での具体的な対応方法について活発な意見交換が行われました。
まとめ
今回の研修では、感染症対策・食中毒予防ともに、「菌を持ち込まない・増やさない・広げない」という日頃の意識が大切であることを再確認しました。利用者様が安心して生活できるよう、今回学んだ内容を日々の支援に活かし、安全で衛生的なサービス提供に努めてまいります。

